歴史文化の旅 -かたらんね- 日本・韓国・台湾・中国の遺跡と博物館ツーリズム

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流氷体感室の内部は氷の世界Japan

オホーツク流氷館は予想を超える迫力だった。地球は偉大だし自然は崇高だ

2018.11.17 chiaki

オホーツク海を一望できる高台、天都山にある「オホーツク流氷館」。モヨロ貝塚で見てきた流氷の海を、体感できる施設です。 流氷押し寄せる極寒の海と、天にいるようと名付けられた「天都山」のすばらしい展望を楽しめるとあって、全員…

Japan

網走にある日本の至宝「北海道立北方民族博物館」はもっと知られるべきだと思う

2018.11.14 chiaki

地図は面白い。境界線や抜け道や起伏に気づき、それでなのか!と、歴史や文化がストンと腑に落ちることも多い。 それにしても、北極点を中心とした360°地図はあまり目にすることがない。ここでは地球一周を味わうことができる。ただ…

五郎山古墳の装飾Japan

五郎山古墳。ポップでプリミティブ。古代人の美意識と子供たちは交信する

2018.10.07 chiaki

北欧のクリエイターのポップな絵。 そう言われても違和感のない魅力的なこの絵は、古代人が顔料から色を採り、岩に直接描いたものです。 プリミティブな魅力があるこの絵が発信する、目に見えない何かは、私たち大人よりも子供のほうが…

線路一本が川を渡るJapan

くま川鉄道で免田式土器のふるさとへ。なんて美しい土地なんだろう

2018.10.06 chiaki

大村横穴群を観たあとは、とっても楽しいレトロ旅。ゆっくりと列車で走り、車窓から風景を楽しみ、風や光を感じてゆく。現地が何かを語ってくれますよね。景色に溶け込んでゆく感覚がありますよね。 1989(平成元)年に人吉駅から東…

大村横穴7号墓 馬と馬鐸Japan

大村横穴群。岩肌の装飾を双眼鏡で探していると時間を忘れて無の境地

2018.10.05 chiaki

色鮮やかばかりが装飾じゃない。 「線刻」の面白さにもノックアウトされます。「線刻」とは言葉のとおり、横穴墓の入り口や石室内部の壁や石棺などを、彫刻で飾ったものです。色で絵を描くのでなく、彫刻芸術を刻むのです。 肥後の装飾…

石貫穴観音横穴Japan

石貫穴観音・ナギノ横穴墓群。装飾は地中深くとは限らないのだ

2018.10.04 chiaki

死者が装飾品を身につけるように、墓も装飾をまといます。色鮮やかに壁面が彩られたり、石棺の屋根や石室に絵や文様が刻まれたり。 それは閉ざされた闇の中で主の眠りとともにある、というイメージがありますが、そうでないものもありま…

チブサン古墳Japan

チブサン古墳は熊本が誇る装飾古墳。本物と対面できる幸せ。オーラが違う

2018.10.03 chiaki

日本に「古墳」はどれぐらいあるのでしょう? およそ20万基とのこと。 うち装飾古墳は660基です。 つまり、全体の0.3%、 1,000に3つの希少なものです。 九州には日本の装飾古墳の6割があり、 熊本県の菊池川流域と…

竹原古墳の装飾壁画Japan

竹原古墳の壁画は高句麗を思わせる。四神や馬や火を吐く龍

2018.10.02 chiaki

装飾古墳ファンには絶対はずせない古墳です。飛鳥で高松塚やキトラを観たならば、ここ竹原も観なくては! 竹原古墳の装飾は、ひと目で海の向こうの文化とわかる独特の世界です。北朝鮮の世界遺産・高句麗壁画を彷彿とさせるものです。 …

王塚装飾古墳館の実物大石室Japan

王塚古墳。隙間なく描かれた石室内はまるで耳なし芳一の世界。が、しかし。

2018.10.01 chiaki

石室の中、墓の主が眠るその部屋のなんとゴージャスなこと! 何色も使い、様々な文様を、神秘的で美しくてポップに、空間全てを埋め尽くして描いています。誰もが、中に入るとウヮーっと声を絞り出し口を開けて天井を仰ぎ見ます。それほ…

ママチ遺跡の土面Japan

祈りの土面ーママチ遺跡

2018.09.08 chiaki

北海道の地震により亡くなられた方々、 ご家族様へお悔やみを申し上げます。 被災された方々へお見舞いを申し上げますとともに、 一刻も早い復旧をお祈りしております。 今週、私どものツアーで、 モヨロ貝塚から垣ノ島遺跡まで 北…

大島の中津宮から港を望む(宗像)Japan

天の真名井で醸した日本酒で、この身も清められたような

2018.08.24 chiaki

天の真名井(あめのまない)。 宗像三女神の次女・湍津姫神(たぎつひめ)を祀る大島の中津宮にあります。 境内のはずれ、鬱蒼とした坂を下ったところに湧き出ている聖水。この天の真名井の御神水で醸した日本酒があります。その名も「…

鐘崎のアワビ踊り焼きJapan

海女のルーツと「アマアルキ」。鐘崎と能登の交流のワケが江戸時代にあったとは!

2018.08.23 chiaki

海女も、海の民です。 命がけの素潜りで干しアワビなどの交易品を支えた海女たちも、荒れる玄界灘を大陸へと渡った海人たちも、同じ海の民でした。 鐘崎は海女発祥の地です。 2017年に世界文化遺産に登録された、「神宿る島」宗像…

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【禅源寺跡】 高麗時代、 対蒙古の精 【禅源寺跡】
高麗時代、
対蒙古の精神的支柱として
江華島に創建された寺院跡。

「八萬大蔵経」の寺院として知られます。

慶尚南道の深山、海印寺の、
世界遺産「八萬大蔵経」は、
江華島のここ禅源寺で
版木が彫刻され、奉安されました。

蒙古の侵入により、
開城から江華島へ遷都した高麗王朝の、
大きなものに飲み込まれていく歴史が、
江華島にはぎっしり詰まっています。
内城、外郭城、王宮、離宮、寺院。

その時間の中で祈りを込めて彫られた
「八萬大蔵経」の版木が、
後に海印寺へ移されました。

高麗の三別抄が
南下しながら長く抵抗し続け、
済州島で滅びた、
その次の年に、
博多湾が文永の役で襲来を受けたのですから、

高麗時代の半島での出来事は
遠いことと思えないのです。

済州島で壊滅した時の、
三別抄の相手は、
蒙古軍と高麗政府軍の合同チームでした。

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【五方色】
黄・青・白・赤・黒。

五色はそれぞれ、
土・木・金・火・水にあたり、
陰陽五行思想をもとにした
善い人生のための祈り。

韓国ではあらゆるものに
五つ、があります。
食事でも五味五色が入っているか、
自然と気にしているそうです。

五方色(ごほうしょく)は

衣服にも、
建物にも、
工芸にも。
古墳の壁画も?

さて昨日は「啓蟄 」でした。
もう二十四節気の3番目、
冬ごもりの虫が這い出る季節。

地球はいつでも営々黙々。

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【八萬大蔵経】 木版の大蔵経が8万点 【八萬大蔵経】
木版の大蔵経が8万点超。
高麗時代に、
蒙古の侵入に耐えながら刻まれ、
それから750年以上。

建築の構造と自然の力で
木版の保存が計算し尽くされているのは
奇跡に思える。

世界遺産には「記録遺産」があり、
韓国には
世界記録遺産が16も登録されている。

文字とは、記録とは、
未来へのもの。

韓国屈指の古刹、海印寺にて。

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【青龍寺跡】 寂しい山道を進むと、 【青龍寺跡】
寂しい山道を進むと、
かつて伽藍があったという寺跡に
見事な石塔が現れます。

高麗末期の高僧、
普覚国師を弔うため、
朝鮮王朝の太祖の命により建てられた、
石碑と石塔と石燈。

龍や鳳凰や神像や亀趺。
彫刻の豪華で美しいことと言ったら!

朝鮮初期の石造美術の重要な資料と、
解説があります。

華麗で複雑なのですが、
優しく円く温かさが伝わる彫刻。

いつかまた韓国へ行ける時が来たら、
忠北がいいなと、ふと思いました。

誰もが知るスポットでは
ないかもしれないけれど、
半島の山岳地帯に
破格の歴史と遺物が詰まっていて、

そして何より、
透き通っている、から。

空気や景色ももちろんですが、
地霊というか
土地が纏う雰囲気に、

「透き通っている」
という言葉が浮かんできます。

だから今、ひかれるのかなあ。

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【七層石塔】 現存する新羅石塔で 最 【七層石塔】
現存する新羅石塔で
最も高い(14.5m)ものです。

統一新羅時代築造の国宝。

国土の中央に作られたことから、
中央塔とも呼ばれます。

広い公園にすっくと立ち、
悠々たる南漢江を眺める風格ある姿は、

ここが国の中原だった時代を
感じさせてくれます。

仏教国家・新羅の聖なる芸術。
忠州博物館に隣接しています。

(忠州塔坪里七層石塔)

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【移築石室_忠州博物館】 忠州博物館 【移築石室_忠州博物館】
忠州博物館は、
その歴史展示ももちろんのこと、
屋外展示が面白い。

石仏や浮屠などの石造物が
広い敷地にたくさん移築展示されている。

これは新羅時代の石室。

忠州市は、
忠清北道の中で
道庁所在地の清州市に次ぐ第2の都市。

南漢江の流域で先史時代から文化が栄えた
豊かな地。

交通の要衝だから、
戦の時代は前線のせめぎ合いの地となり、
統一の時代は地域の中心の地となり、
だから各時代の遺跡史跡が多い。

現地にも指定文化財が多くあって、
石文化の現地巡りも面白い。
かなりニッチな韓国巡りかもしれない。

 *(誤)石槨墓→(正)石室 と訂正しました。
当初の誤りをお詫びします。(3/2  9:30)

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【忠州倉洞里磨崖如来像】
磨崖仏は、
南漢江に面した絶壁に刻まれていた。

川に飛び込んでしまうかと思うような
急な階段を川に向かってまっすぐ降りていく。
川岸ギリギリまで降りたところで
斜め後ろに顔を上げると、
姿が拝めた。

なんとも微笑ましい、ユニークなお顔。

この位置は、川面から拝むため?

南漢江はいつの時代も大切な通行路。
先史時代から遺跡が濃密に残る。

高麗時代に彫られたこの磨崖仏は
川を行き交う人を見守り、目印になり、
船上の人は如来の姿に、
旅の安堵を得たのかもしれない。

それにしても、
ゆったり滔々と流れるこの川は、
すべてを包みこんでくれるよう。
ぼーっと川面を眺めていると
穏やかな気持ちにしてくれる。

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【霊岩寺の辟支塔】
高い空と遥かな岩肌を背景に、
それはそれは美しい立ち姿。

泰山に連なる峰々に抱かれる
中国屈指の古刹に、
高さ54mの煉瓦建築が涼やかに佇んでいる。

辟支塔の建築は宋代。
六角形九層の楼閣式。
下3層は檐が二重。

千年を経た煉瓦の風合いと
檐が醸す華やかさと
山と空と澄んだ空気が溶け合っている。

寺域には
唐代の木造建築や
国内随一と言われる塑像ほか、
驚くばかり。

歴代皇帝も登った
霊山・泰山とともにある
小宇宙のよう。
中国の方たちの、聖なる場所。

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【青銅器の故郷】
あの巨大で華やかで
神獣がたくさん棲む青銅器。

1点の前にたっても
その世界に引きずり込まれそうなのに。

中国唯一という青銅器博物館は
芸術と匠と聖なる世界が満ち満ちていた。

縄文人が自然を畏怖し敬い
縄文土器というアートを創ったように、

古代の周・秦の人たちは
どんな心象風景をこのアートに映したのだろう。

様々な神獣や、
様々な文様が、
ずらりと並んでいる。

世界の古代青銅器の中心は欧州含めいくつか。
その一つがここだと思うと
好奇心も妄想も止まらなくなって大変です。

西安から西へ2時間ほど。
素朴な田舎町の趣きながら、
高層ビルが一角にニョキニョキと。
あっという間に風景も変わってしまうし、
古代の解明も進んでいくのだろう。

(2018 宝鶏青銅器博物院)

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【陽陵地下遺跡博物館】
最高に興味を持っていた1つ。
地下世界へ入り込めると。

兵馬俑が、
発掘した地中をむき出しのまま覆い、
地上目線から眺めるのに対し、

ここ陽陵地下遺跡は、
発掘した地中に潜り込み、
同じ目線から眺める構造。

地下博物館という新しい試み。

土足厳禁。
入り口で靴カバーを着用。
緩やかな長い坂を降りていく。
ヨモツヒラサカを歩いているような。

保護のため、灯は薄暗い。
ガラス張りの廊下と壁で造られた中、
空中散歩のように進む。

言葉を失う世界だった。
長い長い通路。
夥しい数の土坑。
陶俑だけでも多様な姿、多様な配置。

食器、武具、馬車、
ブタ、ヒツジ、イヌ。

ミニチュアなのに驚くほどの精巧さ。

まるで、
お雛様飾りのようにミニ生活空間を再現し、
巨人の自分がその村を歩いて眺めているような、
異次元体験。

西安市の隣の咸陽市。
前漢4代目の皇帝、景帝陽陵の陵園には、
81の陪葬坑、
数万点の出土物。(陪葬坑だけで)

景帝が埋葬されたのはBC141。
紀元前に
こんな技術、こんな世界が
繰り広げられていたとは。

そして今、
こんな斬新な見せ方で蘇らせてくれるとは。

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【漢魏洛陽城】
三国志の曹魏の人たちも
ここにいたのか、としみじみ感激。

復元された舗装道には当時の石も。
卑弥呼の使いも、ここを歩いたはず。
一生見ることがなかったはずの
この広さ、この規模に、
何を思っただろう。

洛陽から東15Kmに位置する
見渡す限りの平原。
そのほぼ全体が城郭なのだから、
わかっていても「すごいなあ」が口をつく。

発掘・整備が急ピッチで進んでおり
はるか向こうに小さく見えるのは
宮城区へ入る閶闔門(しょうこうもん)の基礎。

ここは漢・魏・西晋・北魏の都。

この後、洛陽と西安で、
隋大興城、
隋唐洛陽城、
唐長安城、
などが整ってゆき、

それが
渤海の上京龍泉府、
新羅京、
奈良の平城京、
と繋がってきたのか。

それにしても、この規模よ。

西安の唐長安城は、
今の市街地をすっぽり覆うほど。
外郭城の城壁が、
一辺10Km近いのだから。

そこに滞在した遣唐使たちも
さぞや衝撃と興奮と高揚の中で
過ごしたことだろうなあ、

などと思いを馳せる現地。

(写真は2017)

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【八女津媛】
大きく抉られた岩壁の奥は
深い地下へ繋がる道があると
誰かが言った。

磐座。
依代。
そう思わせる圧倒的な力に
引き込まれる。

巨岩と寄り添うようなささやかな祠。
薄暗くむせかえるような緑の匂い。
そこに差し込む数条の光の煌く白さ。

『日本書紀』にも記された
八女津媛の伝承が生きている。

一帯は深い深い山。
古くから杣人が暮らしている。
古代の磐井君、
中世の南朝滅亡、
いつも歴史の舞台となった山。

勇猛な武将たちが、
山の民を頼らねば動けなくなるほどの
深くて怖い、そして豊かな山。

南朝最後の親王の陵墓もあり、
吉野を出発した時からの末裔が
今もその御墓を守る。

深呼吸するだけで
エネルギーが満ちる気がする。
福岡の街からそんなに遠くないのに、
ここは別の宇宙のよう。

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【鵜戸神宮本殿】 岩窟の奥深くから 【鵜戸神宮本殿】
岩窟の奥深くから
包み込まれたような安心感で
外界の光を眺める。

誰もが知る神話の舞台。
ご祭神は、
鸕鵝草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)。
豊玉毘賣命(とよたまひめ)の出産にまつわる話。

荒波が作った自然の芸術、
岩壁の坂をぐんぐん降りると、
大きく口を開けた岩窟が迎えてくれる。

一歩踏み入る時には
自然と口を閉ざし背筋が伸びる。

神に会えただろうか。

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【手宮洞窟】
角をはやした宇宙人に見える。

小樽の手宮洞窟に刻まれた岩刻画。
江戸時代が幕を下ろす直前に見つかり、
研究者が取り組み続けてなお、
謎の多いペトログリフ。

古代文字ともシャーマンともいわれる。

札幌から西へ、小樽・余市へと向かう時、
右手に広がる海は、
夏の素晴らしさとうって変わって
冬は何かが棲んでいるように、
恐ろしく荒れ狂った海になる。

その海に面して2つ、
日本を代表する岩刻画が、
フゴッペ洞窟(余市町)と
手宮洞窟(小樽市)。

シベリアでも岩刻画がたくさん描かれた。
船の絵、シャーマンの絵。
フゴッペでも、手宮でも、
展示されているそれを見ると、
繋がりを想像せずにはいられない。

銭函あたりで列車の窓から見る
怒涛のような暗い激しい海は、
こんな芸術的なペトログリフを
運んできたのだろうか。

解説文の、
「石工の長兵衛によって発見されました」
という一文がとても気に入っている。

長兵衛さん、驚いただろうなあ。

(写真は小樽市総合博物館「運河館」のレプリカ)

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【盤亀台遺跡】
蔚山から太和江を遡ると、
渓谷に見事なアートが踊っている。

盤亀台(ばんきだい)は
世界に知られた先史時代の岩刻画。
ともに生きていた
動物や鳥や生活用具など
200例近くが描かれている。

特に、鯨やカメなどが面白く、
蔚山湾から海に出て
海とともにあったことが
生き生きと伝わってくる。

捕鯨など、まるで解説図。
大型鯨を捕っていたことも、
こんなに多種多様の鯨が
玄界灘の近辺にいたことにも驚く。

そして、
壱岐や有明海沿岸の線刻に、
同じような絵があるのを、
とても興味深く思う。

絵が、とてもいい。
豊かに生きていたのだろうな。

展示館から渓谷への山道も、とてもいい。

現地で双眼鏡で対岸を凝視し、
展示館でみたお気に入りを
見つけるのが楽しくて、
時間を忘れるとはこのこと。

(画の写真2点は展示館のレプリカ)

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【神獣たち】 屋根の四隅で、 天に向 【神獣たち】
屋根の四隅で、
天に向かうような反り返りに
居並ぶ神獣たち。

寧波の禅宗寺院、天童寺にて。
少し霞んだ山々に包まれ、
神秘的に見えました。

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【天童寺】 深山の大寺院で、 鮮やか 【天童寺】
深山の大寺院で、
鮮やかな魚板に出会いました。

寧波の奥、峰々に包まれた天童寺は、
中国の禅宗五山の一つ。

日本に曹洞宗を開いた道元禅師が
修行をしたところ。
堂内には道元禅師ゆかりの品を
展示している部屋もあり、
一番奥には碑を拝むための部屋までも。

寧波は、
海のシルクロードの起点で、
世界へ開かれた窓でした。
中世には博多と大いに貿易が栄えました。

博多の唐人街はここから移り住んだ商人たちだったし、
今も多く残る独特の唐風の仏像や石造物は
この行き来がもたらしたもの。

あの時代、
様々な舞台の人が海の向こうを目指した。

住宅街に残る小さな石仏からも、
大海の潮の香りと、
まだ見ぬ世界への湧き立つ気持ちが、
こちらにもうつる気がするのです。

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【鴻臚寺】
福岡の鴻臚館は有名ですが、
洛陽に「鴻臚寺」という名があったことは
地元でもあまり知られていません。

後漢時代に都・洛陽にあった
九寺の一つが、鴻臚寺。

鴻臚館とは、鴻臚寺からではないかと。

洛陽の九寺は、衛尉寺、司農寺など、
行政を担った役所です。

霞ヶ関に省庁が並び立っているイメージでしょうか。

鴻臚寺はその中で、
外来の賓客の対応やもてなしが役割でした。

外務省といったところでしょうか。

なぜ寺?と思うわけですが、
この当時はまだ仏教が伝来しておらず、
「寺」は役所の意味でした。

明帝が仏教を招聘し、
白馬に載せた経典とともに(伝承)、
二人の僧を滞在させ、もてなしたのが、
鴻臚寺。

のちに僧たちは鴻臚寺から白馬寺に移り、
(居場所を代えたのか、名前が変わったのか・・)
白馬寺が仏教伝来の地、
最古の仏教寺院として今に続いています。

ですから鴻臚寺は、
遣隋使も遣唐使も
訪れ、滞在し、都の文化を吸収したところ。

博多湾に面して建てられた
海外使節をもてなす「鴻臚館」とは、
名前にそういう縁があります。

鴻臚館から大宰府政庁までの
どーんと真一文字に続く官道を、
博多湾から上陸してきた使節団は
行進していったわけです。

隋・唐の都を思わす「鴻臚館」という名、
異国の衣装の行列、
私たちの祖先がこの地で目にしたとしたら、
どんなに気持ちが高揚したことだろうと
想像してしまいます。

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Editor & Writer


松山ちあき/ Chiaki Matsuyama
歴史文化の旅 コーディネーター
「文化財で楽しむ九州アジア倶楽部 -jizo-」女将

*記事中の写真は筆者撮影。または掲載許可を頂いたものです。転載はご遠慮ください。

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