波打つ階段。西南学院大学博物館 -Seinan Gakuin University Museum-
素敵なキャンパスに誘われて、そうだ久しぶりに博物館に入ろうと思い立ちました。 美しい赤レンガ館。歩くといつも、ペギー葉山さんのあの歌が頭で響き始めます。 一歩入ると、磨きこまれた木の柔らかな雰囲気と、刻まれた時間と、ここ…
歴史文化の旅 -かたらんね- 日本・韓国・台湾・中国の遺跡と博物館ツーリズム
素敵なキャンパスに誘われて、そうだ久しぶりに博物館に入ろうと思い立ちました。 美しい赤レンガ館。歩くといつも、ペギー葉山さんのあの歌が頭で響き始めます。 一歩入ると、磨きこまれた木の柔らかな雰囲気と、刻まれた時間と、ここ…
連休に本を読んで籠っている幸せ。 このGW、強烈に刺さった一節です。 「入鹿、生けりせば」 水谷千秋氏『謎の豪族 蘇我氏』の小見出しです。 蘇我入鹿といえば、あの絵。 『漫画・日本の歴史』の、その瞬間の絵。 ヒーロー中大…
波の音があまりに良くて、 思わず浜に座りこむ。 博多湾。 新羅使も渤海使も行き来した海。 空海も最澄も大陸へと漕ぎ出た海。 日宋貿易で中国商人が闊歩した海。 元寇が押し寄せた海。 先の終戦後は大勢が引き揚げてきた海。 目…
新しい時代となりました。 私たちがいつも本で読み、 講座で学ぶことが、 目の前で繰り広げられています。 今もこの場所も私たちも、 1000年、2000年の後には、 同じように過去の歴史となっていきます。 いつも触れている…
ツアーでいつも、志賀島から博多湾一帯と福岡平野の最奥の防衛線「水城」を遠望いただきますが、今日は反対側から。 百道浜の福岡タワーからの眺めです。 志賀島を拠点にした阿曇族が荒波を越えていく風景、 遣唐使船が出て行った風景…
別府湾沿岸の古墳をみていると、不思議なことがあります。 それは、古宮古墳。 これは一体、何なのでしょう? 別府湾沿岸では、 4~5世紀に、 大型前方後円墳が集中して築かれたのは、わかりました。 6世紀には、…
何に驚いたかって、耳の穴が小さくなった頭蓋骨です。 耳の入り口の軟骨が盛り上がり、丸いはずの耳の穴が扁平になっています。潜水を繰り返す海族たちは、水から自分を守るために体がこう変わる、海人にはよくあるということです。 体…
亀塚古墳、築山古墳からさらに岬へ向かうと、佐賀関という漁師町があります。 あの全国に名を馳せる、関あじ・関さばの漁の基地。目の前の豊後水道は、潮の流れが速く複雑で、そこで身をもまれた魚が、本当に美味しいのです! この佐賀…
葬られた主が女性首長であること。 34㎏もの朱が使われていたこと。 なんと言ってもこの2点で忘れられなくなる古墳です。 全長90m、後円部45mと、大分県3番目の規模の前方後円墳です。 石棺や石室に朱で文様が描かれていた…
「此の郡(こおり)の百姓は、みな、海辺の白水郎(あま)なり。因りて海部(あまべ)の郡という。」 豊後国風土記に記された一文です。 豊後国は日田・玖珠・直入・大野・海部・大分・速見・国埼の8つの郡から成り、海部(あまべ)郡…
温泉地「別府」。血の池地獄や坊主地獄などユニークな地獄が数多く、眼下の別府湾のあちら側には猿山・高崎山が、こちら側には六郷満山・国東半島が見える観光地です。 でも、この別府湾沿岸は大型古墳が集中するエリアでもあり、それが…
冬の北海道、銭函から積丹半島にかけての重く暗い海を見たなら、「石狩挽歌」という歌が風景と混じって体の芯まで染み入ってきます。 その歌詞に、「古代文字」が出てくるのをご存じでしょうか。 *「石狩挽歌」北原ミレイ なかにし礼…