歴史文化の旅 -かたらんね- 日本・韓国・台湾・中国の遺跡と博物館ツーリズム

歴史文化の旅 -かたらんね- kataranne

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西南学院大学博物館 ツタのからまるレンガ壁Japan

波打つ階段。西南学院大学博物館 -Seinan Gakuin University Museum-

2019.05.05 chiaki

素敵なキャンパスに誘われて、そうだ久しぶりに博物館に入ろうと思い立ちました。 美しい赤レンガ館。歩くといつも、ペギー葉山さんのあの歌が頭で響き始めます。 一歩入ると、磨きこまれた木の柔らかな雰囲気と、刻まれた時間と、ここ…

伝飛鳥板蓋宮跡Japan

「入鹿、生けりせば」ー『謎の豪族 蘇我氏』の強烈な一節 -Asuka-

2019.05.04 chiaki

連休に本を読んで籠っている幸せ。 このGW、強烈に刺さった一節です。 「入鹿、生けりせば」 水谷千秋氏『謎の豪族 蘇我氏』の小見出しです。 蘇我入鹿といえば、あの絵。 『漫画・日本の歴史』の、その瞬間の絵。 ヒーロー中大…

能古島に沈む夕陽と波の音Japan

博多湾の波の音。多くを呑み込み穏やかな穏やかな波の音 Momochihama, Nokonoshima Island

2019.05.03 chiaki

波の音があまりに良くて、 思わず浜に座りこむ。 博多湾。 新羅使も渤海使も行き来した海。 空海も最澄も大陸へと漕ぎ出た海。 日宋貿易で中国商人が闊歩した海。 元寇が押し寄せた海。 先の終戦後は大勢が引き揚げてきた海。 目…

飛行機から大宰府政庁と大野城Japan

空から大宰府政庁 令和初日に Dazaifu

2019.05.01 chiaki

新しい時代となりました。 私たちがいつも本で読み、 講座で学ぶことが、 目の前で繰り広げられています。 今もこの場所も私たちも、 1000年、2000年の後には、 同じように過去の歴史となっていきます。 いつも触れている…

福岡タワーから望む能古島Japan

志賀島から可也山まで。博多湾を一望しながら話も想いも尽きません -Shikanoshima Iland,Kaya-mountain-

2019.04.28 chiaki

ツアーでいつも、志賀島から博多湾一帯と福岡平野の最奥の防衛線「水城」を遠望いただきますが、今日は反対側から。 百道浜の福岡タワーからの眺めです。 志賀島を拠点にした阿曇族が荒波を越えていく風景、 遣唐使船が出て行った風景…

古宮古墳 刳り抜き式石棺を正面からJapan

古宮古墳 ―九州唯一、巨岩を刳りぬいた石棺式石室―

2019.04.14 chiaki

  別府湾沿岸の古墳をみていると、不思議なことがあります。 それは、古宮古墳。 これは一体、何なのでしょう? 別府湾沿岸では、 4~5世紀に、 大型前方後円墳が集中して築かれたのは、わかりました。 6世紀には、…

臼塚古墳の短甲形石人(石甲)Japan

臼塚古墳―海人の耳― Usuzuka-Old tomb,Usuki-City

2019.04.13 chiaki

何に驚いたかって、耳の穴が小さくなった頭蓋骨です。 耳の入り口の軟骨が盛り上がり、丸いはずの耳の穴が扁平になっています。潜水を繰り返す海族たちは、水から自分を守るために体がこう変わる、海人にはよくあるということです。 体…

早吸日女神社 蛸断ち祈願Japan

早吸日女(はやすひめ)神社―海人の守り神― Hayasuhime-Shrine, Oita-City

2019.04.12 chiaki

亀塚古墳、築山古墳からさらに岬へ向かうと、佐賀関という漁師町があります。 あの全国に名を馳せる、関あじ・関さばの漁の基地。目の前の豊後水道は、潮の流れが速く複雑で、そこで身をもまれた魚が、本当に美味しいのです! この佐賀…

築山古墳のある神崎八幡神社の瓦Japan

築山(つきやま)古墳―女性首長と朱― Tsukiyama-Old tomb, Oita-City

2019.04.11 chiaki

葬られた主が女性首長であること。 34㎏もの朱が使われていたこと。 なんと言ってもこの2点で忘れられなくなる古墳です。 全長90m、後円部45mと、大分県3番目の規模の前方後円墳です。 石棺や石室に朱で文様が描かれていた…

亀塚古墳の全貌Japan

亀塚古墳・海部古墳資料館 Kamezuka-Old tomb, Oita-City

2019.04.10 chiaki

「此の郡(こおり)の百姓は、みな、海辺の白水郎(あま)なり。因りて海部(あまべ)の郡という。」 豊後国風土記に記された一文です。 豊後国は日田・玖珠・直入・大野・海部・大分・速見・国埼の8つの郡から成り、海部(あまべ)郡…

別府湾を一望Japan

別府湾の大型古墳(全6話) Beppu, Big old tomb

2019.04.08 chiaki

温泉地「別府」。血の池地獄や坊主地獄などユニークな地獄が数多く、眼下の別府湾のあちら側には猿山・高崎山が、こちら側には六郷満山・国東半島が見える観光地です。 でも、この別府湾沿岸は大型古墳が集中するエリアでもあり、それが…

Japan

フゴッペ洞窟/手宮洞窟の岩刻画

2018.11.28 chiaki

冬の北海道、銭函から積丹半島にかけての重く暗い海を見たなら、「石狩挽歌」という歌が風景と混じって体の芯まで染み入ってきます。 その歌詞に、「古代文字」が出てくるのをご存じでしょうか。 *「石狩挽歌」北原ミレイ なかにし礼…

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【禅源寺跡】 高麗時代、 対蒙古の精 【禅源寺跡】
高麗時代、
対蒙古の精神的支柱として
江華島に創建された寺院跡。

「八萬大蔵経」の寺院として知られます。

慶尚南道の深山、海印寺の、
世界遺産「八萬大蔵経」は、
江華島のここ禅源寺で
版木が彫刻され、奉安されました。

蒙古の侵入により、
開城から江華島へ遷都した高麗王朝の、
大きなものに飲み込まれていく歴史が、
江華島にはぎっしり詰まっています。
内城、外郭城、王宮、離宮、寺院。

その時間の中で祈りを込めて彫られた
「八萬大蔵経」の版木が、
後に海印寺へ移されました。

高麗の三別抄が
南下しながら長く抵抗し続け、
済州島で滅びた、
その次の年に、
博多湾が文永の役で襲来を受けたのですから、

高麗時代の半島での出来事は
遠いことと思えないのです。

済州島で壊滅した時の、
三別抄の相手は、
蒙古軍と高麗政府軍の合同チームでした。

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【五方色】
黄・青・白・赤・黒。

五色はそれぞれ、
土・木・金・火・水にあたり、
陰陽五行思想をもとにした
善い人生のための祈り。

韓国ではあらゆるものに
五つ、があります。
食事でも五味五色が入っているか、
自然と気にしているそうです。

五方色(ごほうしょく)は

衣服にも、
建物にも、
工芸にも。
古墳の壁画も?

さて昨日は「啓蟄 」でした。
もう二十四節気の3番目、
冬ごもりの虫が這い出る季節。

地球はいつでも営々黙々。

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【八萬大蔵経】 木版の大蔵経が8万点 【八萬大蔵経】
木版の大蔵経が8万点超。
高麗時代に、
蒙古の侵入に耐えながら刻まれ、
それから750年以上。

建築の構造と自然の力で
木版の保存が計算し尽くされているのは
奇跡に思える。

世界遺産には「記録遺産」があり、
韓国には
世界記録遺産が16も登録されている。

文字とは、記録とは、
未来へのもの。

韓国屈指の古刹、海印寺にて。

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【青龍寺跡】 寂しい山道を進むと、 【青龍寺跡】
寂しい山道を進むと、
かつて伽藍があったという寺跡に
見事な石塔が現れます。

高麗末期の高僧、
普覚国師を弔うため、
朝鮮王朝の太祖の命により建てられた、
石碑と石塔と石燈。

龍や鳳凰や神像や亀趺。
彫刻の豪華で美しいことと言ったら!

朝鮮初期の石造美術の重要な資料と、
解説があります。

華麗で複雑なのですが、
優しく円く温かさが伝わる彫刻。

いつかまた韓国へ行ける時が来たら、
忠北がいいなと、ふと思いました。

誰もが知るスポットでは
ないかもしれないけれど、
半島の山岳地帯に
破格の歴史と遺物が詰まっていて、

そして何より、
透き通っている、から。

空気や景色ももちろんですが、
地霊というか
土地が纏う雰囲気に、

「透き通っている」
という言葉が浮かんできます。

だから今、ひかれるのかなあ。

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【七層石塔】 現存する新羅石塔で 最 【七層石塔】
現存する新羅石塔で
最も高い(14.5m)ものです。

統一新羅時代築造の国宝。

国土の中央に作られたことから、
中央塔とも呼ばれます。

広い公園にすっくと立ち、
悠々たる南漢江を眺める風格ある姿は、

ここが国の中原だった時代を
感じさせてくれます。

仏教国家・新羅の聖なる芸術。
忠州博物館に隣接しています。

(忠州塔坪里七層石塔)

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【移築石室_忠州博物館】 忠州博物館 【移築石室_忠州博物館】
忠州博物館は、
その歴史展示ももちろんのこと、
屋外展示が面白い。

石仏や浮屠などの石造物が
広い敷地にたくさん移築展示されている。

これは新羅時代の石室。

忠州市は、
忠清北道の中で
道庁所在地の清州市に次ぐ第2の都市。

南漢江の流域で先史時代から文化が栄えた
豊かな地。

交通の要衝だから、
戦の時代は前線のせめぎ合いの地となり、
統一の時代は地域の中心の地となり、
だから各時代の遺跡史跡が多い。

現地にも指定文化財が多くあって、
石文化の現地巡りも面白い。
かなりニッチな韓国巡りかもしれない。

 *(誤)石槨墓→(正)石室 と訂正しました。
当初の誤りをお詫びします。(3/2  9:30)

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【忠州倉洞里磨崖如来像】
磨崖仏は、
南漢江に面した絶壁に刻まれていた。

川に飛び込んでしまうかと思うような
急な階段を川に向かってまっすぐ降りていく。
川岸ギリギリまで降りたところで
斜め後ろに顔を上げると、
姿が拝めた。

なんとも微笑ましい、ユニークなお顔。

この位置は、川面から拝むため?

南漢江はいつの時代も大切な通行路。
先史時代から遺跡が濃密に残る。

高麗時代に彫られたこの磨崖仏は
川を行き交う人を見守り、目印になり、
船上の人は如来の姿に、
旅の安堵を得たのかもしれない。

それにしても、
ゆったり滔々と流れるこの川は、
すべてを包みこんでくれるよう。
ぼーっと川面を眺めていると
穏やかな気持ちにしてくれる。

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【霊岩寺の辟支塔】
高い空と遥かな岩肌を背景に、
それはそれは美しい立ち姿。

泰山に連なる峰々に抱かれる
中国屈指の古刹に、
高さ54mの煉瓦建築が涼やかに佇んでいる。

辟支塔の建築は宋代。
六角形九層の楼閣式。
下3層は檐が二重。

千年を経た煉瓦の風合いと
檐が醸す華やかさと
山と空と澄んだ空気が溶け合っている。

寺域には
唐代の木造建築や
国内随一と言われる塑像ほか、
驚くばかり。

歴代皇帝も登った
霊山・泰山とともにある
小宇宙のよう。
中国の方たちの、聖なる場所。

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【青銅器の故郷】
あの巨大で華やかで
神獣がたくさん棲む青銅器。

1点の前にたっても
その世界に引きずり込まれそうなのに。

中国唯一という青銅器博物館は
芸術と匠と聖なる世界が満ち満ちていた。

縄文人が自然を畏怖し敬い
縄文土器というアートを創ったように、

古代の周・秦の人たちは
どんな心象風景をこのアートに映したのだろう。

様々な神獣や、
様々な文様が、
ずらりと並んでいる。

世界の古代青銅器の中心は欧州含めいくつか。
その一つがここだと思うと
好奇心も妄想も止まらなくなって大変です。

西安から西へ2時間ほど。
素朴な田舎町の趣きながら、
高層ビルが一角にニョキニョキと。
あっという間に風景も変わってしまうし、
古代の解明も進んでいくのだろう。

(2018 宝鶏青銅器博物院)

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【陽陵地下遺跡博物館】
最高に興味を持っていた1つ。
地下世界へ入り込めると。

兵馬俑が、
発掘した地中をむき出しのまま覆い、
地上目線から眺めるのに対し、

ここ陽陵地下遺跡は、
発掘した地中に潜り込み、
同じ目線から眺める構造。

地下博物館という新しい試み。

土足厳禁。
入り口で靴カバーを着用。
緩やかな長い坂を降りていく。
ヨモツヒラサカを歩いているような。

保護のため、灯は薄暗い。
ガラス張りの廊下と壁で造られた中、
空中散歩のように進む。

言葉を失う世界だった。
長い長い通路。
夥しい数の土坑。
陶俑だけでも多様な姿、多様な配置。

食器、武具、馬車、
ブタ、ヒツジ、イヌ。

ミニチュアなのに驚くほどの精巧さ。

まるで、
お雛様飾りのようにミニ生活空間を再現し、
巨人の自分がその村を歩いて眺めているような、
異次元体験。

西安市の隣の咸陽市。
前漢4代目の皇帝、景帝陽陵の陵園には、
81の陪葬坑、
数万点の出土物。(陪葬坑だけで)

景帝が埋葬されたのはBC141。
紀元前に
こんな技術、こんな世界が
繰り広げられていたとは。

そして今、
こんな斬新な見せ方で蘇らせてくれるとは。

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【漢魏洛陽城】
三国志の曹魏の人たちも
ここにいたのか、としみじみ感激。

復元された舗装道には当時の石も。
卑弥呼の使いも、ここを歩いたはず。
一生見ることがなかったはずの
この広さ、この規模に、
何を思っただろう。

洛陽から東15Kmに位置する
見渡す限りの平原。
そのほぼ全体が城郭なのだから、
わかっていても「すごいなあ」が口をつく。

発掘・整備が急ピッチで進んでおり
はるか向こうに小さく見えるのは
宮城区へ入る閶闔門(しょうこうもん)の基礎。

ここは漢・魏・西晋・北魏の都。

この後、洛陽と西安で、
隋大興城、
隋唐洛陽城、
唐長安城、
などが整ってゆき、

それが
渤海の上京龍泉府、
新羅京、
奈良の平城京、
と繋がってきたのか。

それにしても、この規模よ。

西安の唐長安城は、
今の市街地をすっぽり覆うほど。
外郭城の城壁が、
一辺10Km近いのだから。

そこに滞在した遣唐使たちも
さぞや衝撃と興奮と高揚の中で
過ごしたことだろうなあ、

などと思いを馳せる現地。

(写真は2017)

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【八女津媛】
大きく抉られた岩壁の奥は
深い地下へ繋がる道があると
誰かが言った。

磐座。
依代。
そう思わせる圧倒的な力に
引き込まれる。

巨岩と寄り添うようなささやかな祠。
薄暗くむせかえるような緑の匂い。
そこに差し込む数条の光の煌く白さ。

『日本書紀』にも記された
八女津媛の伝承が生きている。

一帯は深い深い山。
古くから杣人が暮らしている。
古代の磐井君、
中世の南朝滅亡、
いつも歴史の舞台となった山。

勇猛な武将たちが、
山の民を頼らねば動けなくなるほどの
深くて怖い、そして豊かな山。

南朝最後の親王の陵墓もあり、
吉野を出発した時からの末裔が
今もその御墓を守る。

深呼吸するだけで
エネルギーが満ちる気がする。
福岡の街からそんなに遠くないのに、
ここは別の宇宙のよう。

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【鵜戸神宮本殿】 岩窟の奥深くから 【鵜戸神宮本殿】
岩窟の奥深くから
包み込まれたような安心感で
外界の光を眺める。

誰もが知る神話の舞台。
ご祭神は、
鸕鵝草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)。
豊玉毘賣命(とよたまひめ)の出産にまつわる話。

荒波が作った自然の芸術、
岩壁の坂をぐんぐん降りると、
大きく口を開けた岩窟が迎えてくれる。

一歩踏み入る時には
自然と口を閉ざし背筋が伸びる。

神に会えただろうか。

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【手宮洞窟】
角をはやした宇宙人に見える。

小樽の手宮洞窟に刻まれた岩刻画。
江戸時代が幕を下ろす直前に見つかり、
研究者が取り組み続けてなお、
謎の多いペトログリフ。

古代文字ともシャーマンともいわれる。

札幌から西へ、小樽・余市へと向かう時、
右手に広がる海は、
夏の素晴らしさとうって変わって
冬は何かが棲んでいるように、
恐ろしく荒れ狂った海になる。

その海に面して2つ、
日本を代表する岩刻画が、
フゴッペ洞窟(余市町)と
手宮洞窟(小樽市)。

シベリアでも岩刻画がたくさん描かれた。
船の絵、シャーマンの絵。
フゴッペでも、手宮でも、
展示されているそれを見ると、
繋がりを想像せずにはいられない。

銭函あたりで列車の窓から見る
怒涛のような暗い激しい海は、
こんな芸術的なペトログリフを
運んできたのだろうか。

解説文の、
「石工の長兵衛によって発見されました」
という一文がとても気に入っている。

長兵衛さん、驚いただろうなあ。

(写真は小樽市総合博物館「運河館」のレプリカ)

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【盤亀台遺跡】
蔚山から太和江を遡ると、
渓谷に見事なアートが踊っている。

盤亀台(ばんきだい)は
世界に知られた先史時代の岩刻画。
ともに生きていた
動物や鳥や生活用具など
200例近くが描かれている。

特に、鯨やカメなどが面白く、
蔚山湾から海に出て
海とともにあったことが
生き生きと伝わってくる。

捕鯨など、まるで解説図。
大型鯨を捕っていたことも、
こんなに多種多様の鯨が
玄界灘の近辺にいたことにも驚く。

そして、
壱岐や有明海沿岸の線刻に、
同じような絵があるのを、
とても興味深く思う。

絵が、とてもいい。
豊かに生きていたのだろうな。

展示館から渓谷への山道も、とてもいい。

現地で双眼鏡で対岸を凝視し、
展示館でみたお気に入りを
見つけるのが楽しくて、
時間を忘れるとはこのこと。

(画の写真2点は展示館のレプリカ)

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【神獣たち】 屋根の四隅で、 天に向 【神獣たち】
屋根の四隅で、
天に向かうような反り返りに
居並ぶ神獣たち。

寧波の禅宗寺院、天童寺にて。
少し霞んだ山々に包まれ、
神秘的に見えました。

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【天童寺】 深山の大寺院で、 鮮やか 【天童寺】
深山の大寺院で、
鮮やかな魚板に出会いました。

寧波の奥、峰々に包まれた天童寺は、
中国の禅宗五山の一つ。

日本に曹洞宗を開いた道元禅師が
修行をしたところ。
堂内には道元禅師ゆかりの品を
展示している部屋もあり、
一番奥には碑を拝むための部屋までも。

寧波は、
海のシルクロードの起点で、
世界へ開かれた窓でした。
中世には博多と大いに貿易が栄えました。

博多の唐人街はここから移り住んだ商人たちだったし、
今も多く残る独特の唐風の仏像や石造物は
この行き来がもたらしたもの。

あの時代、
様々な舞台の人が海の向こうを目指した。

住宅街に残る小さな石仏からも、
大海の潮の香りと、
まだ見ぬ世界への湧き立つ気持ちが、
こちらにもうつる気がするのです。

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【鴻臚寺】
福岡の鴻臚館は有名ですが、
洛陽に「鴻臚寺」という名があったことは
地元でもあまり知られていません。

後漢時代に都・洛陽にあった
九寺の一つが、鴻臚寺。

鴻臚館とは、鴻臚寺からではないかと。

洛陽の九寺は、衛尉寺、司農寺など、
行政を担った役所です。

霞ヶ関に省庁が並び立っているイメージでしょうか。

鴻臚寺はその中で、
外来の賓客の対応やもてなしが役割でした。

外務省といったところでしょうか。

なぜ寺?と思うわけですが、
この当時はまだ仏教が伝来しておらず、
「寺」は役所の意味でした。

明帝が仏教を招聘し、
白馬に載せた経典とともに(伝承)、
二人の僧を滞在させ、もてなしたのが、
鴻臚寺。

のちに僧たちは鴻臚寺から白馬寺に移り、
(居場所を代えたのか、名前が変わったのか・・)
白馬寺が仏教伝来の地、
最古の仏教寺院として今に続いています。

ですから鴻臚寺は、
遣隋使も遣唐使も
訪れ、滞在し、都の文化を吸収したところ。

博多湾に面して建てられた
海外使節をもてなす「鴻臚館」とは、
名前にそういう縁があります。

鴻臚館から大宰府政庁までの
どーんと真一文字に続く官道を、
博多湾から上陸してきた使節団は
行進していったわけです。

隋・唐の都を思わす「鴻臚館」という名、
異国の衣装の行列、
私たちの祖先がこの地で目にしたとしたら、
どんなに気持ちが高揚したことだろうと
想像してしまいます。

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Editor & Writer


松山ちあき/ Chiaki Matsuyama
歴史文化の旅 コーディネーター
「文化財で楽しむ九州アジア倶楽部 -jizo-」女将

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